シンガポールと日本。遠距離恋愛の末に〈結婚相談所のリアル〉
2018.04.12
あまり知られることのない結婚相談所の内情。
実は、日々さまざまな男女が出入りしているだけでなく、そこから生まれるドラマも十人十色なのです。
そこで本連載では、「マリッジクラブ ウィッシュ」の婚活カウンセラーが実際に出会った、男女のリアルな恋愛エピソードを描いていきます。
コンサル系の仕事で年収1000万円を超える和宏さん(39歳・仮名)。
社交的な性格で友人も多く、プライベートもしっかり楽しんでいる彼ですが、より充実した毎日を過ごすためにもそろそろ結婚をしたい——そんな思いで「マリッジクラブ ウィッシュ」を訪れたのは、2016年の春ごろでした。
自身がこれまで仕事に熱中してきた分、女性も家庭的というよりもバリバリ働いている人が希望だった和宏さん。
入会からしばらくは、なかなかよいご縁に恵まれませんでした。
それでも、仕事を通して、何事も諦めないことが1番重要だと知っていた和宏さんはめげることなくウィッシュでの活動を続けていました。
そんな和宏さんに転機が訪れたのは、結婚相談所ウィッシュに入会してから実に1年が経とうとしたころでした。
「この女性、ちゃんと自立していそうだし、見た目も好みだからお見合いを申し込んでみようかな」
お相手の女性は、シンガポールで働く麻衣さん(34歳・仮名)。
もし交際に至っても、遠距離恋愛は避けられません。しかし、異国の地で働く麻衣さんの自立した姿に惹かれてお見合いを申し込むのです。
麻衣さんも和宏さんを気に入り、Skypeによるお見合いを経て無事に交際に発展。日本とシンガポールの遠距離恋愛がスタートすることになりました。
ふたりが会えるのは、麻衣さんが日本に一時帰国している間だけ。しかも、関東に住む和宏さんに対して麻衣さんの実家は福岡県。それでも彼女が月に一度、一時帰国する時、和宏さんは毎回福岡まで会いに行っていました。
ふたりを阻む距離にも負けず、交際は順調に進みましたが、麻衣さんにはひとつ、気がかりなことが。
「毎回、福岡まで来てくれるのはもちろん嬉しいよ。嬉しいけど、結婚してもシンガポールでの仕事は続けたいと思ってるんだ。だから、すぐに結婚っていうのは考えられなくて……。もう少しじっくり、ゆっくり和宏さんのことを知りたいの。それでも……いい?」
恐る恐る気持ちを伝えた麻衣さんでしたが、和宏さんは意外にもあっさりと返答をします。
「もちろん。いつまでも待つから、麻衣さんのタイミングで決めていいよ」
SkypeやLINEなどで連絡を取り合い、麻衣さんが一時帰国する時は毎回福岡まで駆けつけた和宏さん。
二人の誠実な思いが実り、出会ってからおよそ3ヶ月後に、めでたくふたりそろって「マリッジクラブ ウィッシュ」を退会しました。
結婚のかたちは十人十色。「早く入籍すること」だけがゴールではありません。
パートナーを見つけ、お互いの意思を尊重しあえる関係性が築ければ、結婚もおのずと見えてくるはず。
「マリッジクラブ ウィッシュ」では、このカップルのように、国内在住者と海外在住者とのSkypeお見合いも実施しています。
麻衣さんのように海外にいながらにして結婚相談所に登録している会員さんもいらっしゃいます。国境を超えた恋愛も決して珍しくありません。
海外赴任中で出会いがない――、そんな方にとっても、結婚相談所は出会いの場になっています。
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