「おばあちゃんにウエディングドレス姿を見せたい」優しい女性が直面した婚活のリアル | 結婚相談所ウィッシュ【東京・横浜】
Facebook Twitter LINE pocket

「おばあちゃんにウエディングドレス姿を見せたい」優しい女性が直面した婚活のリアル

あまり知られることのない結婚相談所の内情。

実は、日々さまざまな男女が出入りしているだけでなく、そこから生まれるドラマも十人十色なのです。

そこで本連載では、「マリッジクラブ ウィッシュ」の婚活カウンセラーが実際に出会った、男女のリアルな恋愛エピソードを描いていきます。

 

今回のお話は、おばあちゃん思いの優しい女性のお話。

 

結婚を決意したり、結婚しようとするタイミングには、人それぞれ理由があります。
ほとんどの人は

 

自分の気持ちが結婚に向かったから

 

とか

 

素晴らしい異性に巡り合えたから

 

なんていう理由が多いでしょう。

 

でも中には、本当に大切な人を真っ先に思い、自らの大切な人生を考えていく、優しすぎる女性もいます。

婚活しようと思ったのは大切なおばちゃんの一言だった

保育士として働く麻友さん(28歳・仮名)は、清楚な雰囲気と明るい笑顔が印象的な女性。

 

幼い頃に両親が離婚し、忙しく働く母に変わって祖母に育てられた彼女には、一つの夢がありました。それは、入院している大好きな祖母に、自分のウエディングドレス姿を見せること。

お見舞いに行った際、「麻友ちゃんのきれいな花嫁姿を見るのが楽しみ」と言っていた祖母の言葉が胸に響き、それ以来、婚活を頑張ることを決意。
半年前、結婚相談所「マリッジクラブウィッシュ」へ入会しました。

 

入会後、多くの男性からお見合いの申し込みが殺到した麻友さん。それを受け週に1~2回のペースでお見合いをし、常に3~4名と交際するなど積極的に活動を開始します。
しかし半年が過ぎても、お見合い、デート、交際という行程はスムーズに進みません。

 

そんな中、月に1回の担当コンサルタントとの面談の日が訪れます。「マリッジクラブウィッシュ」に現れた麻友さんの顔からは、いつもの明るい笑顔が消えていました。

なぜ結婚するの?その答えが見えなくなってしまった

「麻友さん、もしかしてちょっと疲れていませんか?」

「はい。婚活に少し疲れてしまったみたいで・・・」

「入会当初から積極的に活動されていましたもんね。この辺りで少し一息ついて、お見合いのペースを落としてみてもいいんじゃないかしら?」

「いいえ。もう少し頑張ってみます。そうしないと、早く結婚できないから・・・」

「でも麻友さん、そこまで無理に急がなくても・・・」

「すみません・・・。実は、病気で入院中の祖母がいて、元気なうちにウエディングドレス姿を見せたいんです。でも、焦れば焦るほど何だか上手くいかなくて・・・」

そう話しながら、泣き出してしまう麻友さんに、担当コンサルタントは優しく声をかけます。

「麻友さんは、本当に御祖母様のことを大事に思っているのね。でも、そうであれば、余計に今の婚活ペースは変えるべきかも知れませんよ」

そして担当コンサルタントは、改めて麻友さんに「なぜ結婚するのか?」を問います。
麻友さんが、結婚を焦るがゆえ、婚活の本質が見えなくなっていると感じたからです。
しかし麻友さんから、その答えはありませんでした。

「ねえ、麻友さん。残念だけど、今の麻友さんにとっての婚活は、『結婚式を挙げること』がゴールになっていると思うの。でも、それでは本当に『結婚したい』と思える相手には巡り合えないし、たとえ出会えたとしても、幸せになれるかは分からない。おばあさまも余計に悲しむんじゃないかしら?」

その言葉は、麻友さんの心に強く刺さります。確かにこの半年間、多くの男性と出会い、お見合いから交際に進んでも、その先が上手くいかなかったのは「自分の焦り」が原因となっていることを薄々感じていたからです。

「そうですね。私、結婚する本当の意味を見失っていたのかも知れません。もう一度、新たな気持ちで頑張ってみます」

それから1ヶ月後、麻友さんは1人の男性とお見合いをしました。

今回は、麻友さん自身がお見合いの申し込みをした相手で、5歳年上の拓海さん(33歳・仮名)。実家が自営業だったという彼は、忙しい両親の代わりにおばあさんと過ごす時間が多かったのだそう。

 

似たような境遇もあり、意気投合した2人は、やがて交際へと進み、そして結婚を前提にお付き合いすることになったのです。

おばあちゃんはきっと、今の私の姿を一番喜んでくれている

1年後、麻友さんが「マリッジクラブウィッシュ」へ挨拶に現れました。
1ヶ月後に結婚式を控えた彼女は、光り輝くように美しく、幸せそうです。

「おめでとうございます。おばあさま、喜ばれたでしょう?結婚式、楽しみにしていますよね?」

「実は祖母は先日、亡くなりました・・・」

麻友さんの祖母は、麻友さんの花嫁姿を見ることなく、亡くなってしまったとのこと。

 

でも、麻友さんの表情には、悲しげながらも、笑顔がありました。

 

「あの時焦って、誰でもいいやと結婚していたら、拓海さんには会えませんでした。」

 

御祖母様は、婚約の知らせを聞いた時、それはそれは嬉しそうだったと言います。しかしご自身の命がそう長くはないことも察知していたようで

 

「これで思い残すことはないよ」とおっしゃっていたのだそう。

もし麻友さんが御祖母様が生きている間に結婚式をしようと焦り、お互い合わないタイプなのに、結婚していたら?
万が一、その後、離婚のような悲しい結末を迎えていたら?

 

きっと御祖母様は、ご自身の言った「麻友ちゃんのきれいな花嫁姿を見たい」という一言を、きっと後悔するでしょう。
亡くなった後も心配で仕方がなかったことでしょうね。

婚活疲れは、あなたの心のサインかも?

「婚活疲れ」や「結婚への焦り」は、婚活をしている女性なら、一度は経験したことがあるかも知れません。

 

でも、そんな時こそ一度立ち止まってみることが大切です。

 

「今月は10人とお見合いしたのに成果が出ない」

「毎週、婚活パーティーに出ているけどカップルになれない」

 

と嘆く気持ちも分かりますが、その頑張り方が間違っている場合も大いにあります。
自分自身としっかり向きあい

 

「どんな相手と出会いたいのか?」

「どんな結婚生活を送りたいのか?」

 

と立ち返ることも大切。
ちょっと一呼吸つき、可能ならばしばらく休んで、新たな気持ちで婚活にのぞんでみると、また違った世界が見えてくるはずですよ。

この記事のキーワード

RECOMMENDED ARTICLES

“この記事を読んだ人におすすめ”

RANKING OF ARTICLES

”人気記事ランキング”

人気記事ランキング

KEYWORDS OF
ARTICLES

”注目キーワード”

TOP