『本当のところ、結婚ってどう?』既婚者インタビュー~アパレル経営Rさん(36歳・男)の場合
2018.06.24
100組の夫婦がいれば、100通りの結婚生活がある。
順風満帆バラ色の生活を送るカップルがいれば、別れを決断した夫婦もいる。
この記事は、結婚生活のリアルな実態をケースごとに紹介し、「結婚とは何か」を考える連載企画だ。
匿名、顔出ししないという条件で「結婚っていいものなの?」「相手を嫌になったりしない?」「結婚前とどう変わった?」など、既婚者の本音を聞いた実録記事である。
【CASE2】
同級生婚は自然体がイチバン! 結婚7年目のアパレルショップ経営者男性
- Rさん(36歳・男性)
- ・アパレルショップ経営
- ・結婚歴7年
- ・妻(36歳)、子ども(4歳)
~自然体でいることが大事~
今回話を聞いたのは、1年前に自らのアパレルショップを開店させた若手経営者Rさん。
友人の紹介で出会った同い年の女性と3年の交際期間を経て結婚。4歳の子どもを持つ、結婚6年目の経営者男性だ。
自分の店を持ちたいという夢を叶え、奥さん、子どもにも恵まれる誰から見ても順調な生活を送っているRさんに、結婚の本音を聞いていく。
〜奥さんとの結婚の決め手は?〜
「彼女は20代のうちに結婚したかったらしく、当時二人とも29歳だったので、『ちょうどいいか』くらいで。だから、ちゃんとしたプロポーズもしていません(笑)」
「結婚って、人生においてかなり重要な選択になると思うんですが、悩んだりしませんでしたか?」
「3年付き合っていたので、すでに家族みたいな関係でしたし、悩みませんでしたね。タイミングが来たから自然に結婚した感じですね。結婚しない理由もなかったので」
Rさんは30歳になる直前のタイミングで自然な流れで結婚したという。肩の力が抜けていて、自然体。約束をしたわけではないが、結婚することは二人ともなんとなく分かっていたのだろう。
〜結婚生活はどのようなもの?〜
彼女との交際の延長に結婚があった。そんなRさんの結婚生活はどのようなものなのだろうか。
「新婚の頃は本当に一緒に住み始めたってだけの感覚でしたかね」
「大きく変わったのは子どもができてからですね。小さい頃はやっぱり手がかかるし、独立の準備もしながらだったので大変でした。今も保育園の送り迎えをしながらお店の営業をしているので、結構忙しくなりましたね」
「充実しているってことですよね?」
「充実かぁ。そんなことを感じたり考える暇もないって感じですね。子育ても仕事も誰かに頼めることではないですからね。とにかくやるべきことをやっていたら1日が終わっている感じ。時間が過ぎるのがどんどん早くなっているような感じがします」
充実感を感じる暇もないほどせわしなく過ぎていく日々。だが、「子育ても仕事も好きなことだから全然苦には思ってないですよ」と、疲れは微塵も感じさせないRさん。
結婚後に起こる変化も当然のことだと、受け止めている様子だった。
〜結婚のメリット、デメリットは?〜
続いて、結婚するメリット、デメリットに聞いた。
「これは人によってはデメリットだと感じることかもしれませんけど、時間の使い方が規則的になったことがメリットだと感じています」
「自由な時間はほとんどないんですけど、同じような時間に起きて、働いて、寝てって規則正くなったので、かなり健康的になりましたね」
「確かに自由がなくなるのはデメリットとしてあげる方が多いですね。でもそれ以上に健康になることがRさんにとっては重要なんですね」
「そうですね。自分でお店を経営していると、無理してでもやらなきゃって思いがちなんですが、子どもや奥さんのことを思うと元気でいることが一番大切なんです。僕が倒れたら家族以外にも迷惑がかかってしまうし、死活問題ですからね」
「サラリーマン以上に個人事業主は体が資本なのかもしれませんね。逆に結婚のデメリットは何か感じますか?」
「お酒を飲みに行ったりするのに、事前に計画を立てないといけなくなったことくらいですかね。それも気にするようなほどでもないし。デメリットはほとんど感じませんね」
「奥さんとの関係性が変わることもありませんでしたか?」
「母親になったなとは感じますけど、当然のことなのでそれはそれでいいと思ってます。それ以外は特に変わりなく、仲はいい方だと思いますよ」
結婚をしてからも彼女に対しての印象が変わることなく、仕事も順調で良き結婚生活を送っているというRさん。そんなRさんには、結婚生活をうまく過ごすためのアドバイスを聞くことにした。
〜結婚生活がうまくいく秘訣は?〜
「とにかく奥さんに隠し事をしないことですね。隠し事は2倍、3倍になって返ってくるので。飲みに行くとか、事前にわかる予定は全部言っておく。夫婦生活を円満に過ごすにはこれが一番だと思いますよ」
「なるほど。隠し事をしないことで、ケンカもなくなりそうですね」
「ケンカはしょっちゅうしますよ(笑)。嫌なことも含めて隠し事をしないので。でもケンカをしないように我慢するよりは、言い合った方がお互いにストレスがたまらなくていいんです」
「怒ったり怒られたりしても、揺るがない関係性が作られているということですね」
「ケンカもできない相手とは、うまくいかない気がしますしね。まぁ気取らずナチュナルに過ごせばうまくいくと思うんです。隠し事をしたり、不自然な行動が信頼を崩していくと思うので」
隠し事をしないということは、隠したいと思うような気に病むことをしないことでもある。
夫婦円満で過ごすために必要なのは、「正直でいること」なのかもしれない。
■Rさんにとっての結婚とは?
「自分の場合は自然な流れで結婚に至ったので、自然体でいることとしか言いようがないかもしれません。この人と一緒に居ようって思ったら自然にするものだと思いますね」
「ナチュラルに、自然体に」と繰り返すRさん。結婚はあくまでパートナーと一生を共にする上での通過点であり、目的ではない。結婚生活に大切なのはその人らしく自然体でいられるか、なのかもしれない。
-おわり-
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「奥さんと付き合って3年くらいした頃、同棲を始めようと思い、向こうの両親に挨拶に行ったんです。そのとき親御さんから『同棲するなら結婚してくれ』と言われて、じゃあ結婚しようかって。流れで決まった感じですね」