トーク好き男性教員がやってしまった婚活ミス!!『オレ、良かれと思って』
2021.08.18
婚活には、恋愛とはまた違ったスキルが必要だ。
日々、仕事に遊びに趣味に…と忙しく、常に全力で取り組む「意識高い系男子」たちは、婚活と恋愛の違いにつまずいてしまうことも多い。
今までは、意中の女性に使えていたあんな手やこんな手も、婚活ではまったく効かないどころか、タブーになってしまうことも!
「良かれと思ってやったのに…」
そんな世の「意識高い系男子」の失敗から、婚活に必要なスキルやモテ技術を学びます。
コミュニケーションには自信あり!「トーク好き男子」の婚活
私立中学校で教員をしている政伸(37歳・仮名)です。
昔から人前で話すことが好きだったし、人に何かを教えることも好きだったので、この仕事は天職ですね。
中学生って、いちばん多感な時期じゃないですか。
勉強はもちろんですが、恋愛や人間関係の悩みなんかも、よく相談に乗ります。
何か悩んでいるのかな?と思う生徒には積極的に声をかけますね。この前も「先生のアドバイスのおかげで友達との関係が上手くいった」って言われて嬉しかったです。
プライベートでは、1ヶ月前から婚活を始めて忙しいですね。
職場での出会いですか?
いやぁ…教員同志の結婚って、ちょっと難しいかなぁと…。もちろん上手くいっている先輩カップルもいますが、僕は家に帰ったら教師であるスイッチは一度「オフ」にしたい方。できれば結婚相手には、違う職業の方を望みますね。
婚活は、イベント会社が主催するパーティーに参加しています。年齢や職業が様々な人に出会えて楽しいですよ。
先日も物静かで、清楚で可愛らしいかなり好みのタイプの方と出会いました。最後のカップリングで、迷わず彼女の名前を書いたら、向こうも僕を選んでくれました。
翌週デートをしましたが、あまり話をしない人でしたので僕が話を振って、短い答えでも会話が続くように頑張りましたよ。
でもその後、LINEしても既読スルー。
もう一度、送ってみましたが今度は未読のままでした。
デート中、何か失礼なことを言ったかなぁ…?
色々考えてみたけれど、全く原因が分かりません…。ここはプロの意見を聞くしかないですね!
実は今、入会を検討している結婚相談所があるので、相談も兼ねて行ってみることにしました。
婚活アドバイザー、吉岡さんの意見は?
「はい。婚活パーティーでカップルになった、とても大人しい女性とデートをしたんです。自分がリードして会話をもりあげたはずなんですが、連絡が取れなくなりまして。」
「デートはどんなコースにしましたか?」
「お昼過ぎに待ち合わせをして、ホテルのラウンジでお茶をしておしゃべり。近くの公園を散歩したぐらいです」
「初めてのデートでは、いいコースですね」
「ですよね? 食事は2回目以降がいいかなぁと思って。あ、自分で言うのもなんですが、けっこう僕、気を使うタイプです(笑)」
「最初は、どんな会話で始まったんですか?」
「出会いがパーティーだったので、パーティー中心の話をしました。『この間はありがとうございました』という挨拶から、パーティーで何人ぐらいの人と話ができました?という話だったと思います。」
「なるほど~。それで女性は?」
「3人って答えたかな…。それで、『え~っ?』って驚いたのを覚えています。だって2時間ですよ。3人は少なすぎませんか?」
「ちなみに政伸さんは?」
「僕は15人くらい。女性と話すためのパーティーですから。
彼女が『私は初対面の人と話すのが苦手で、緊張してしまうんです』と言っていたので、色々とアドバイスをしたんですよ」
「まぁ、これはよく生徒にも言うことなんですが、『人から見られる自分…』を気にする人ほど、緊張するんですよね。
そこまで相手は自分に注目してないってこと。
あとは『面白い話をしよう』って意識しすぎるのもダメ。…ってなんか気付いたら、デートではなくて、授業みたいになっていましたけど(笑)」
「う~ん。もしかすると、そこに原因の一つがあるかも知れません」
「…えっ?」
あなた、『上から目線』になっていませんか?
「彼女は、政伸さんに『どうすれば上手にお話しできるようになりますか?』とは聞いていないのではないですか?アドバイスを求めた訳ではないんですよね?」
「…あっ、はい…」
「彼女は別にたくさんの人と話せる自分になりたいとは思っていないんじゃないですかね。政伸さんも大人しい彼女に魅かれたのでしょう?」
「えっ…?でも、チャンスを活かせないなんて、かわいそうじゃないですか。僕はいつも子供たちにアドバイスして感謝されるし、本当に彼女のために良かれと思って…」
「もちろん、気持ちはよく分かります。でも、彼女は生徒ではありませんからね(笑)。『そんなことは分かっている』『余計なお世話です』って感じてしまったのかも知れません」
「確かに…。本当に無口な女性なので、まずは話を盛り上げようと思ったら、そんな流れになってしまったかも? 今思えば、無意識に『先生口調』だったと思います。」
「その話し方も大切なんですよ。『上の立場』になることが多い人は、『上から目線』で話をしていないか? 一度意識をしてみた方がいいですね。そこまで強い口調でなかったとしても、なんとなく威圧的な印象を受けてしまったのかも知れません」
「話し方かぁ…。あまり意識したことなかったなぁ…」
「あとは女性が話せるように、ちょっと工夫をすることですね」
「どうすればいいんでしょう…?」
大切なのは自分が『話す』のではなく、相手に『話をさせる』こと!
「女性に質問をして、その答えから話を掘り下げることですね。例えば、趣味は『料理』と答えた女性がいたら、『どんなジャンルが好きか?』『最近、どんな料理を作ったか?』など、どんどん深堀りしていけますよね? 自分が話そうと頑張りすぎず、相手に話をさせてあげること。あとは、聞く姿勢もしっかりね」
「聞く姿勢?」
「相槌はすごく大事。『自分の話をちゃんと聞いてくれている』という安心感を得られますからね。まぁ、あまり過剰にならずに自然体で!」
「ずっと『自分はコミュニケーション力が高い』と思っていたけど、いろいろと出来てない部分も多くて、なんだか恥ずかしいです…」
「いえいえ。政野さんはお話も面白いし、サービス精神も旺盛な方。この辺りを意識していけば、楽しいデートの時間が過ごせるはずですよ」
政伸の反省点
相手が求めていないのに勝手にアドバイスをするなんて、本当に迷惑な話でした。仕事の間、常に「教える」「指導する」口調なので、無意識に「上から目線」の話し方や態度になっていたのかも。
いくら無口な女性でも、自分が話して盛り上げることばかり考えて「聞く姿勢」が全くできていなかった。いやぁ…お恥ずかしいです。
婚活のアドバイスはもちろん、人としても大切なことを教えてくれる。こんなアドバイザーさんがいる結婚相談所って良いですね。
さっそく入会を考えてみようかな…。
僕みたいに指導する立場の人や、会社の上役にいる人で、デート中に会話が盛り上がらないなぁと感じた男性は…
・「上から目線」になっていないか?
・話を盛り上げようと自分の話が多すぎないか?
というポイントを一度チェックしてみてください。
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