『本当のところ、結婚ってどう?』既婚者の本音インタビュー~大手広告代理店ディレクターRさん(38歳・男性)の場合~ | 結婚相談所ウィッシュ【東京・横浜】
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『本当のところ、結婚ってどう?』既婚者の本音インタビュー~大手広告代理店ディレクターRさん(38歳・男性)の場合~

100組の夫婦がいれば、100通りの結婚生活がある。
順風満帆バラ色の生活を送るカップルがいれば、別れを決断した夫婦もいる。
この記事は、結婚生活のリアルな実態をケースごとに紹介し、「結婚とは何か」を考える連載企画だ。

匿名、顔出ししないという条件で「結婚っていいものなの?」「相手を嫌になったりしない?」「結婚前とどう変わった?」など、既婚者の本音を聞いた実録記事である。

結婚とは他人との時間の共有。お互いに支えあうことで心地よさやエネルギーがもらえる

【CASE10】Rさん(38歳・男性)
・大手広告代理店勤務
・結婚歴5年
・妻(37歳)、子ども(2歳)

今回話を聞いたのは、誰もが知っているあの大手広告代理店ディレクターのRさん。

友人の紹介で出会った1つ年下の女性と9年という長い交際期間を経て結婚。結婚から5年、2歳の子どもを持つ父親でもある。
多忙な日々を支えてくれる奥さんと、かわいい息子さんにも恵まれ、順風満帆に見えるRさんに、結婚の本音を聞いていく。

――9年という長い交際期間を経て、ついに結婚されたんですね。

「あー(笑)、そうですね。出会って9年目に結婚しました。彼女と付き合い始めたのは前の会社(マスコミ大手R社)に就職して2年目ぐらいで、とにかく仕事に集中したいと思っている時期でした。もともと結婚願望がなかったですし、結婚しても家と仕事とのバランスをとって上手くやっていけるとは思えなかったんですよね」

――とにかく若いうちは仕事に全時間を費やしたかったと。

「キャリア志向なので(キッパリ)。そのせいか仕事に集中すると他の事ができなくなってしまいがちで。そうなると彼女とは忙しくて会えない日が続くこともありました。でも、たまに会う時には、ちょっと豪華なデートをしたり、記念日にはサプライズを用意したりして、交際を楽しんでいる感じでした。でもいつ頃だったかなあ・・・30歳手前で、彼女がプレッシャーをかけてきた(笑)!」

――(笑)それで結婚を決意?9年も待たされたら、女性もプレッシャーかけちゃいますよね!

「いやいや、一緒にいて楽だったので、いずれは結婚しようとは思っていましたが、まだ、迷いはありました」

ハワイ旅行でのトラブルが、彼女との結婚を意識するきっかけに

――迷いがなくなって、結婚を決めた、ということは何かきっかけがあったんですよね?

「大きなプロジェクトが終わってまとまった休みが取れた時に、二人でハワイ旅行に行きました。旅行中、仕事でトラブルがあって、海外だっていうのにクライアントからバンバン電話がかかってきちゃって。結局、彼女が楽しみにしていたオプシュナルツアーをキャンセルしました。もちろん、彼女も最初は不機嫌でしたが、一旦怒りを爆発させた後は、逆に僕を気遣って明るくフォローしてくれまして。その後は、二人で気持ちを切り替えることできて、すごく楽しい旅行になりました。その時かなぁ、彼女となら、家庭を持てると思えました」

結婚願望があまりなかったRさんだが、ハワイ旅行中にもかかわらず仕事に振り回されてしまった自分に気を遣い、優しくしてくれたことに、彼女との結婚のイメージが具体的に見えてきたようだ。

新婚期間は、買い物や掃除など生活の全てが新鮮だった

多忙な日々を送る Rさん。仕事と家族で過ごす時間のバランスはとれているのだろうか。結婚生活の様子を聞くことにした。

「いやぁ・・・実は結婚前、二人とも実家暮らしだったんですよ。だから
最初の頃は、生活をすること自体がこんなに大変なのかと思いました。休みの日も、洗濯して掃除して、夕方には買い物に行く・・・となると、それだけで遊びに行く時間はなくなってしまって(笑)。それでも、暮らしを始めていく新鮮さがあって、ちょっとしたことを一緒に楽しめるのがうれしかったですね」

――結婚生活の中で、気を遣っていることはありますか?

「家では仕事の話をしないようにしています。どうしても仕事を持ち帰らなければならない時でも、なるべく家族の前では仕事をしている姿を見せず、家族が寝た後に仕事をしています。家では、できるだけ家族と時間を共有したいと思っているので」

子どもが産まれて生活は一変。仕事に育児に多忙だが、笑顔も増えた(笑)

――息子さんが産まれて、生活はずいぶん変わりました?

「息子はホントにかわいい。仕事で疲れて帰ってきたも、顔を見ただけで癒されますね。生活は子供中心にはなりましたが、一緒に笑い合う時間も増えたかな」

――そうは言っても、仕事柄時間は不規則でしょう?

「平日は、彼女は子どもと一緒に夕食を済ませることが多いんですが、僕の帰宅時間に合わせて、あらためて温かい食事を用意してくれる。育児が大変な中でそういう気遣いをしてくれるのはうれしいですね」

――奥さんとの関係が変わることもありませんでしたか?

「僕のことを名前で呼んでくれなくなったのは不満です!」

――(笑)いつまでも名前で呼んでほしいんですか?

「『お母さん』の部分が増えて、夫婦二人の時間が作りにくくなってきたのは確かですが、彼女から『お父さん』と呼ばれたくはないですね!」

――ラブラブでいたいんですねー。

「いや、そういう訳ではないですが(照)、親としてだけでなく、夫婦としての時間も重ねていきたい。今後は息子をシッターさんに預けて、二人の時間を作るようにしようかとも考えています」

子ども中心の暮らしを楽しみながらも、夫婦二人の関係は恋人同士のような時間を持っていたいRさん。結婚生活には、いくつもの転機や変化があるもの。それをどのように捉え、乗り越えていくかということも、結婚生活の中で大切なことに違いない。

結婚して、他人と良い時間を共有したいと思えるようになった

もともと結婚願望がなかったわけですが、結婚してみて分かったメリット、デメリットは?

「やはり、自分だけの時間がなくなったことはデメリットかもしれません。でも、その分、人とつながりの中で保てる空間や時間を大切に考え、小さなことでも一緒に楽しめるようになりました」

――人とのつながりというのは、家族とのということですか?

「もちろん、それはあるんですが、家族以外との人間関係についても同じで、自分勝手な考え方ではなく、他人と良い時間を共有しようという気持ちが強くなりました。責任感が出てきて、仕事にもプラスになりました。何と言っても結婚前はオレは、自分の楽しみを優先させるような、幼い面が大きい人間だったので(笑)」

家族を持つことで自身が成長し、責任感が強くなったというRさん。それは社会の中で生きていく上でも、大きくプラスになったようだ。

家族は運命共同体。良い事も辛い事も共有して支え合って生きていきたい

Rさんにとって家族とはどんな存在ですか?

「一言で言えば運命共同体ですね。良いことも悪いことも共有して、お互いに支えあって生きていきたいと思っています」

結婚は時間を共有することと語るRさんは、互いがより良い形で寄り添えるように努力を重ねている。確かに自分の時間を削る側面がある。にもかかわらず、敢えて結婚を選ぶのは、結婚自体がその努力に値する心地よさやパワーを与えてくれるものだからかもしれない。

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