意識高い系男子がやってしまいがちな婚活ミス!『オレ、良かれと思ってvol.8』
2025.04.07

婚活には、恋愛とはまた違ったスキルが必要だ。
日々、仕事に遊びに趣味に・・・と忙しく、常に全力で取り組む「意識高い系男子」たちは、婚活と恋愛の違いにつまずいてしまうことも多い。
今までは、意中の女性に使えていたあんな手やこんな手も、婚活ではまったく効かないどころか、タブーになってしまうことも!
「良かれと思ってやったのに・・・」
そんな世の「意識高い系男子」の失敗から、婚活に必要なスキルやモテ技術を学びます。
恋愛下手。女心がわからない超エリート男子の婚活
国家公務員の祥太郎(31歳・仮名)です。
詳しい仕事内容は、機密事項も多いので秘密。
官僚を目指して中・高・大学・大学院と、必死で勉強してきたので、今まで付き合った彼女は一人だけ。そんなたった一人の元彼女は、仕事が忙しすぎる僕の元から去っていきました。

勉強と仕事はできるけど恋愛はどうすればいいんだろう?
30代になったこともあり、同じく国家公務員の父親からの「しっかりとした真面目なお嬢さんと結婚しなさい」というプレッシャーが・・・いや、そりゃそうでしょう。僕もできれば派手で遊んでいる色気ある女性より、そういう女性の方が好みですよ。でも僕は恋愛には「超」がつくほどの奥手です。
・・・という事で、同じ公務員が一番とばかりに、同じ職場の先輩に相談してみました。
なんと、違う課の同じく婚活中の女の子を紹介してくれたのです!
最初は期待していなかったんですが、可愛らしくて、真面目で、趣味が映画っていうのも合っているし意気投合。
こんな僕にも久しぶりに彼女ができました!

3か月ほどお付き合いして、僕は結婚を考えていたのですが、最近、彼女の機嫌が悪いというか、何となく怒っている様子。
理由を聞いても答えてくれないし、未だにちょっと気まずい感じが続いています。
なんだよ~・・・女性って、難しいなぁ(泣)。
そこで、婚活中の友達が入会している結婚相談所「マリッジクラブ・ウィッシュ横浜」についていってみることにしました。友達が「オレ担当の婚活アドバイザーさんは凄いんだよ!」と我が母のように自慢しているので、相談に乗ってもらいたくて・・・。
婚活アドバイザー、半沢さんの意見は?


「はい。ただ・・・今は喧嘩中というか、彼女が怒っているみたいで」

「えっ、何かあったんですか?」

「それが・・・全く思い当たらなくて・・・(涙)」

「泣かないでください・・・ちなみに、彼女の様子が変わったのは、いつ頃から?」

「えーっと、実は先月末が彼女の誕生日だったんです。花が好きだというので、花束を持って自宅に迎えに行って、プレゼントを買いに、一緒に出かけました。」


「あらー、素敵!花束のサプライズなんて素敵ですね。」

「その帰りあたりから、話してくれなくなりました。」

「えっ・・・?プレゼントは何を?」

「彼女からのリクエストがあったパスケースです。
彼女、僕と一緒ですごく物を大事にする人で、かなり使いこまれていて(笑)。デザインの好みもまだ分からなかったので、ちゃんと選んでもらいましたよ」

「うーん。特に問題なさそうですねぇ」
えーっ?そんなことで嫌われるの?

「でも、強いて言うなら・・・プレゼントを買った時、店員さんに『ラッピングはどうしますか?』と聞かれたので『要りません』と答えたんです。その時から、何となく彼女の様子が変わったような気も・・・」

「えっ、プレゼントのラッピングをしなかったんですか?」

「はい。だって二人で選んだプレゼントで、中身はわかっている上に、すぐに使いたいと言っていたので。それにラッピングってキレイですけど、所詮箱や紙、リボンでしょう?ゴミが増えるだけで、無駄じゃないですか?」

「あぁ・・・。祥太郎さん、もしかすると、それが原因かも知れませんよ」

「えっ!?」
女性は美しく丁寧に包まれたプレゼントに自分を照らし合わせる

「確かに『すぐ使うプレゼントなのに、わざわざ包装するのはおかしい・・・』という考えも分かります。でも、ラッピングそのものが大事なのではなくて、ラッピングをする『気持ち』が大事なんですよ」

「えー?そうなんですか?」

「キレイに大切にラッピングされたプレゼントって、女性は自分を重ね合わせるものなんですよ。あなたをいかに大切に思っているか、という事が伝わるものなのです。
男女間だけではなく、昔から私たちって、結婚式、出産祝いも丁寧に包装して渡してると思うんです。
彼女からすると、ラッピングという『ひと手間かける』ことを省かれたことで、『私への気持ちはその程度か・・・』と感じるのでしょうね。」


「いやいや、それは誤解ですよ~」

「では、ちゃんと説明してあげなくちゃね。
特にお互い恋愛ではなく、結婚を意識した婚活からの出会いだから、女性はこういった価値観を一番に、あなたを見ているはずです」

「あー、そうか。元々付き合ってて、僕がこういうのガサツだって知っている女性なら、そこまで怒らなかったかもしれないですね。
確かに僕たち知り合って3か月だし、お互い結婚する相手を探しているんだった・・・。
プレゼントを渡すことに手いっぱいで、まだ僕のことあまり知らない彼女の不安とか、彼女が大切だという気持ちを、考えてあげてなかったのかも」

「祥太郎さんは彼女が好きな花束を贈る気遣いができる人だから、自信をもって大丈夫!
これからも相手に対する気持ちを大事にして、しっかりとその想いを伝えていってくださいね」
祥太郎の反省点
ラッピングが相手に対する気持ちの現れ」というのは、驚きでした。でも改めて考えてみると、相手に対してのちょっとした気配りって本当に大切ですよね。
正直女性とのお付き合いも下手ですし、女心がわかる方ではありません。
せっかく大切な女性ができた今は、相手への思いや感謝の気持ちを現わせる男に成長したいなって思います。
それにしても、結婚相談所には、こんな風に相談にのってくれるアドバイザーさんがいていいですね。
女性の気持ちが読めない僕としては、とても頼もしい存在に感じたので、友人もきっと素敵な女性と巡り合い、素晴らしい結婚ができると思います。
婚活中の男性で、意中の女性がいる方は・・・
◆すぐに使うアイテムでも、プレゼントする時はラッピングすることで、大切な贈り物であることを現わそう
◆男性にとっては必要がないことでも、女性にとっては大切な意味があることを、少しでもいいので感じ取る努力をしよう
◆そもそも贈り物は受け取る側の気持ちに配慮して考えるものですよね
ということを意識して、女性にプレゼントを贈りましょう。
「初めまして、半沢です。祥太郎さんは結婚を考えている彼女がいるそうですね。」